疾走

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疾走|重松清

15年ほど前に、初めて装丁買いをした重松清さんの「疾走」。

とにかく鈴木成一さんによる装丁のインパクトがすごくて、思わず購入してしまったのを覚えている。

装画はロンドン在住の画家フィル・ヘイルさんの作品。

真っ暗闇の中にいた人間が車のヘッドライトで突然照らされたような画で、500ページ近い分厚い本だけれど、その厚み以上にずっしりとした重力を感じるような装丁。

正直なところ、読んだのがあまりに昔すぎて内容はよく覚えていないが、人間の業をぶつけられるような、読んでいて辛くなる残酷な物語だったように思う。

読み進めながら、内容と装丁がすごく合っているなぁとしみじみ感じていた。

鈴木成一さんの装丁が気になった方は、「装丁を語る。」を読んでみてほしい。

ベストセラーの装丁をいくつも手掛けていて、読んだことはなくても、「書店で見たことある!」という本がたくさんあるはず。

けれど個人的には、やっぱり疾走がベスト・オブ・ベストだと思う。

※当サイトに掲載している画像は、紹介・批評を目的とした引用です。
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